肝疾患における尿中neopterin測定の意義(第1報)
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概要
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肝疾患患者82例についてpterin化合物の一つであるneopterinの尿中濃度をHPLCを用いて測定した。健常者(138.7±39.2ng/mg Cr)に比し肪脂肝では差は無いが,慢性肝炎,肝硬変では高値を示す傾向がみられた。急性肝炎極期,原発性胆汁性肝硬変では著しい高値を示した。肝細胞癌では殆どの例が500ng/mgCr以上の値を示し,腫瘍の大きさと比例して高くなる傾向がみられたが,AFPの値とは一定の関係は認めなかった。原発性胆汁性肝硬変において,ALPとneopterinとの相関は認められなかった。interferon投与中のB型慢性活動性肝炎では著明な高値を示した。なお,血清のneopterinは尿に比し特異性の面で劣っていた。以上,尿中neopterinは肝細胞癌の腫瘍マーカーになる可能性が呈示された。
- 北里大学の論文
- 1992-06-30
著者
-
久保 博昭
北里大学薬学部
-
柴田 久雄
北里大学医学部・内科学
-
厚田 幸一郎
北里大学病院薬剤部
-
厚田 幸一郎
北里大学病院・薬剤部
-
柴田 久雄
北里大学医学部内科学i
-
石井 公道
北里大学医学部・内科学
-
杉本 政直
北里大学医学部・内科学
-
久保 博昭
北里大学薬学部生体分子解析学教室
-
久保 博昭
北里大学 小児科
-
杉本 政直
北里大学東病院・臨床薬理
-
松本 偉男
北里大学医学部・内科学
-
久保 博昭
北里大学薬学部薬品分析化学教室
-
久保 博昭
北里大学薬学部・薬品分析学教室
-
久保 博昭
北里大学 薬
-
厚田 幸一郎
北里大学病院:北里大学薬学部
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