血清Guanase活性測定の意義 : 特に非A非B型肝炎をおこす危険のある輸血血液の検出への応用

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概要

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血清Guanaseはこれまで肝に特異的な酵素として測定されたが,今回アンモニア直接測定による方法により改めて各種肝疾患において測定が行なわれた。また,輸血血液の本酵素測定により非A非B型肝炎を起こす血液を検出できるか否かを検討した。その結果,Guanaseは急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変症にて上昇し,慢性肝疾患では慢性肝炎活動型が最も高い値を示した。他の検査との比較ではGOT, GPTと相関が見られた。輸血血液での測定の結果,Guanase 2u以上を示す血液の輸血をうけた患者では,それ以下の血液の輸血をうけた患者より著しく高率に肝炎が発生した。以上の点より,Guanaseの測定は肝疾患の検査として有用であるが輸血後非A非B型肝炎の予防に重要であると考えられた。
北里大学の論文
1983-10-31

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