ラット胃粘膜器官培養法を用いた粘液糖蛋白質の生合成に及ぼすCimetidineとCetraxateの効果
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概要
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ラット胃粘膜器官培養法を用いて抗潰瘍剤であるCimetidine,及びCetraxateの粘液糖蛋白質生合成におよぼす効果について検討した.[14C]-glucosamineを培地に加えた場合,Cimetidineは1〜10μMで,Cetraxateは20μMでそれぞれ粘液糖蛋白質画分への放射能の取り込みが対照群の1.3倍から1.5倍に増加した.一方[35S]-硫酸を培地に加えた場合には,Cimetidineは1〜100μMで,Cetraxateは20μMで,粘液糖蛋白質画分への取り込みが対照の半分程度に減少する結果となつた.即ちこれら2つの薬剤は硫酸基の転位は阻害するが,粘液糖蛋白質の合成を促進する効果を示すことが示唆された.
著者
-
石原 和彦
北里大学医学部・化学
-
岡部 治弥
北里大学医学部・内科学
-
安海 義曜
北里大学医学部内科
-
小原 進
北里大学医学部・生化学
-
堀田 恭子
北里大学医学部・生化学
-
安海 義曜
北里大学医学部生化学
-
筧 正雄
北里大学医学部内科
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