タウロコール酸投与による胃・十二指腸粘液糖蛋白質の変動
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概要
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ラットに各種濃度 (0.8,8,80mM) のタウロコール酸を経口投与し,1時間後に胃と十二指腸を摘出して,肉眼的粘膜傷害の程度および胃体部,幽門部,十二指腸粘膜内の粘液糖蛋白質の量的変動について検討した。その結果,胃粘膜傷害はタウロコール酸の濃度増加にしたがって増悪したが,十二指腸では傷害を認めなかった。一方,粘液糖蛋白質量は,胃においては胃体部,幽門部ともにタウロコール酸の濃度に依存して減少したが,十二指腸においては有意な変動を認めなかった。以上のことから,タウロコール酸はその濃度増加にしたがって,胃粘液糖蛋白質の減少をともなう胃粘膜傷害を惹起するが,十二指腸粘膜においては,タウロコール酸に対して粘液糖蛋白質の保持をともなう粘膜抵抗性をもつ可能性が示唆された。
- 北里大学の論文
- 1992-10-31
著者
-
堀田 恭子
北里大学
-
石原 和彦
北里大学医療衛生学部病態生化学
-
石原 和彦
北里大学大学院医療系研究科生体制御生化学
-
石原 和彦
北里大学医学部・化学
-
小原 進
北里大学医学部・生化学
-
堀田 恭子
北里大学医学部・生化学
-
堀田 恭子
北里大学医学部代謝蛋白学
-
清水 祥史
北里大学医学部
-
小室 裕一
北里大学医学部・生化学
-
小原 進
北里大学医学部生化学
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