大腸黒皮症の臨床的及び内視鏡的検討
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概要
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大腸黒皮症83例について臨床的及び内視鏡的特徴について検討した。過去10年間の大腸鏡検査7479例に対する本症の頻度は約1%であった。本症のうち下剤内服例は63%であり,長期間内服していた例が多かった。下剤の種類ではAnthraquinone系下剤とAnthracene系下剤内服例が多く,両者を合せると70%以上であった。内視鏡所見では病変の程度(濃淡)は中等度のものが多く,口側により濃い例,肛門側により濃い例,均等例がそれぞれ1/3ずつで,さらに病変の分布(範囲)は全大腸に及ぶものが70%と多かった。下剤内服の有無,期間,種類と黒皮症の分布(範囲),程度(濃淡)との間には明らかな関連は認められなかった。合併疾患としては大腸ポリープ34%,痔核24%,悪性腫瘍では子宮,卵巣癌が12%と最も多く,胃癌7%,大腸癌は5%などであった。
- 北里大学の論文
- 1987-12-31
著者
-
岡部 治弥
北里大学医学部・内科学
-
五十嵐 正広
北里大学医学部・病理学
-
勝又 伴栄
北里大学医学部・内科学
-
五十嵐 正広
癌研有明病院 内視鏡診断部
-
三富 弘之
北里大学医学部病理
-
勝又 伴栄
北里大学医学部附属東病院 消化器内科
-
岡田 豊次
北里大学医学部・内科学
-
小林 清典
北里大学医学部・内科学
-
西山 和男
北里大学医学部・内科学
-
本間 二郎
北里大学医学部・内科学
-
瀬川 謙一
北里大学医学部・内科学
-
山本 佳正
北里大学医学部・内科学
-
三富 弘之
国立病院機構相模原病院 研究検査科(病理)
-
三富 弘之
北里大学医学部附属東病院 消化器外科
-
山本 佳正
北里大学消化器疾患治療センター内科
-
三富 弘之
国立相模原病院 内科
-
岡部 治弥
北里大 医
-
岡田 豊次
北里大学 内科
-
勝又 伴栄
北里大学東病院消化器内科
-
西山 和男
(現)北里大学医学部・内科学
-
本間 二郎
平塚共済病院・消化器内科
-
瀬川 謙一
北里大学医学部・病理学
-
瀬川 謙一
北里大学医学部・病理学 東病院病理部
-
三富 弘之
北里大学医学部内科
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