肝胆道膵疾患における血清フェリチンの意義
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概要
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癌を含む各種肝胆道膵疾患についてRPHA法を用いて,血清Ferritin測定を行なった。正常値は80倍又は80未満であった。急性肝炎でGOT, GPTと略平行して上昇し,経過と共に正常化する。慢性肝炎61例中17例に160倍以上を示し,肝硬変症では,約半数が160倍以上を示したが,原発性肝癌では19例中4例のみが正常で640倍以上が4例認められた。肝癌では,11例中6例が160倍以上で,内3例は640倍以上を示した。肝炎でも上昇が見られたが,経過に従って減少し膵癌と異なる。その他の消化器癌では160倍以下であった。以上の結果より,血清Ferritinは他の検査をあわせ用いれば肝胆道膵疾患の診断に有用である。
- 北里大学の論文
- 1979-12-31
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