経口ブドウ糖負荷試験判定基準についての検討

概要

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本学病院における血糖測定法である静脈血,血漿,neocuproin法(A. A.)を用いた際の50g OGTTの判定基準の設定を二つの方法により試みた。(1)日本糖尿病学会勧告値の修正基準値:静脈血全血,S-N法による血糖値(X)と同血漿,neocuproin法による血糖値(Y)はY=10.8+1.13X (r=0.992)の関係にあり,これにより修正した勧告値は,正常域は前値125mg/dl以下,60分値170以下,120分値125以下,糖尿病域は60分値190以上,120分値160以上であった。(2)推計学的基準値:1971年10月〜1977年12月のH. S. C.人間ドック健保連コース受診者中より,選定基準を満足する"正常"と考えられる対象502例を選択して50gOGTTを施行した。正規分布を示した前値,60分値については[○!a]平均値及び標準偏差,[○!b]Hoffmann法を用い,120分値については[○!c]nonparameter法を用いて,正常域は前値110,60分値170,120分値125,糖尿病域は60分値205,120分値150とするのが妥当と考えられた。
北里大学の論文
1981-02-28