臨場感通信会議のための実時間3次元表情再現
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概要
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筆者らが検討を進めている臨場感通信会議システムでは, 送信側で会議参加者の表情を検出し, 受信側の3次元顔モデルにおいて実時間で再現する必要がある. 本論文では, 顔に貼付したマーカの顔画像中での追跡結果を用いて, 従来不可能であった任意の表情の忠実度の高い再現を実現するために, あらかじめ人間の顔に多数のドットを描き, 基準となる各種表情の表出時における各ドットの3次元位置計測を行い, そのデータを用いてマーカ追跡結果を3次元顔モデル変形情報に変換することにより実時間表情再現を行う手法を提案する. 本手法では, 前述のドットの位置にマーカを貼付することを前提としているので, マーカの数と貼付場所は表情再現品質と密接に関連すると考えられる. そこでまず, ドットの重要度尺度を3次元顔モデルにおける前述の基準表情の再現誤差最小の条件から明らかにした. この重要度に従い, マーカの数を削減した場合の基準表情以外の中間的表情の再現品質を再現誤差と主観評価を用いて検討した結果, 再現誤差と主観評価値には対応関係が見られ, 92%の削減率 (8個のマーカに対応) が, マーカの最適配置を与えることが明らかになった. また, このマーカの最適配置により, 良好な表情再現が約20 (フレーム/秒) の速度で行えることを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-02-25
著者
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