臨場感通信会議における仮想空間を介した指差し指示動作知覚の評価
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概要
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筆者らは,互いに異なる場所にいる人々が一堂に会したかの感覚で会議を行える臨場感通信会議を提案し, 実現のための要素技術の研究を進めてきた. "一堂に会する感覚" を再現するための要因の一つに, 参加者同士によるスクリーン面を越えての指差し動作が可能なことが挙げられる. 本論文では, 臨場感通信会議における仮想空間を介した指差し指示動作の知覚に関して検討を行った. 臨場感通信会議および従来の2次元テレビ会議を想定して, 画面内にいる相手が画面を越えて指差している対面者側空間内の指示目標がどの程度知覚されるかについて, 実際の人物, 2次元実写像, 2次元および3次元CG像を用いて評価を行った. その結果, 目標物全体での平均において, 3次元CG像での目標知覚の正答率は実際の人物による指差しの場合よりも約20%低いものの, 空間の境界であるスクリーン面を越えて相手空間内にある物体を指差し指示することが, 従来の2次元テレビ会議よりも優れており, 臨場感のある会議あるいは対話が可能であることを確認した.
- 1997-05-25
著者
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