把持動作におけるターゲット予測
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概要
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VRを利用した臨場感通信会議システムでは、仮想空間内に表示された物体を協調して直接操作することができる。この場合、人間の視覚、体性感覚等に関する性質を利用し、ユーザの意図理解に基づくシステム支援が可能であれば、より高度なユーザインタフェースを備えたシステムとなりうる。そこで、把持動作を取り上げ、各動作が人間の意図を反映するものと考え、手動作・視覚情報を利用した把持対象の事前推測、さらには人間の意図理解への一つの基礎的な試みとして、仮想環境内に形成された物体を対象とした実験を行った。その結果、物体重心方向と手の重心方向のなす角度はほぼ一定で、さらに、これは物体の形や大きさ、向き、視距離に依存しないことがわかった。したがって、これを利用した把持対象推測および操作支援の可能性が明らかとなった。
- 1995-06-23
著者
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岸野 文郎
(株)ATR通信システム研究所
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宮里 勉
(株)atr知能映像通信研究所
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中村 宜孝
Atr通信システム研究所:(現)近畿日本鉄道株式会社
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中村 宜孝
(株)ATR通信システム研究所
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宮里 勉
(株)エイ・ティ・アール知能映像通信研究所
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