両眼立体視ディスプレイにおける調節補償の検討

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概要

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我々は立体ディスプレイに関する研究の中で、特殊メガネをかける方式に比べて観察者への負担が少ないという点で、レンティキュラーを用いた裸眼の両眼立体視システムを提案してきた。しかし、両眼立体視システムでは「立体視画像を見続けると目が疲れる」という声を多く耳にする。これは両眼立体視の場合、オブジェクトの飛び出し具合によっては調節と輻輳が一致しないために起こると言われている。そこで我々はディスプレイ面と観察者の間の距離を光学的に変化させ、オブジェクトの飛び出し量に応じた輻輳に一致するように、焦点調節を補償する、2眼立体視方式の立体ディスプレイを提案する。簡単な実験を行い奥行きが異なるオブジェクト間の注視点移動により焦点調節が良好に制御されることを確認した。
1995-10-23

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