大きさの印象を共有するための等倍表示システム (<特集>ヒューマンインタフェースとインタラクション)

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概要

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従来の写真やビデオでは伝えることのできなかった「大きさの印象」を伝えることを目標に, 「リアルスケールビデオ」のコンセプトを提案した. 等倍表示の有効性や背景色, 個人差の効果を調べる実験を行い, 結果をもとに2次元の静止画像を等倍表示するシステムを構築した. システムは, 撮影と同時に対象までの距離を測定し, それをもとに対象物の大きさ情報を計算する撮影装置と, 大きさ情報付き画像情報を表示する可変倍率ビデオプロジェクタから構成される. また, 大きさの感じ方の個人差を反映させる手法も取り入れた. 実際に画像を記録し再生することで, 大きさの印象をおおむね正しく伝えることができることを確認した. また, 巨大な対象物の表示や, 手などの身体部位の融合表示など, 今後検討を進めてゆく課題や手法についても概要を示した.
一般社団法人情報処理学会の論文
1999-02-15

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