背景参照画像と両眼視差を用いた任意背景中の人物像抽出(<論文特集>画像処理-アルゴリズムとシステム-)
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概要
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映像中から人物の映像のみを抽出する技術は, 映像編集, 分析合成符号化等への適用において非常に有用な手段となる.本論文では, 人間像抽出の新しい一手法として, 背景参照画像と両眼視差に基づく奥行き情報を利用する手法について提案する.本手法では, ステレオカメラから入力される映像において, あらかじめ入力・蓄積してある背景参照画像との比較を行い, 差異の生じた部分を差分領域として抽出する.次に, 左右の差分領域の中心点同士でステレオマッチングを行い領域間の前後関係を知ることで, 人物像の領域を同定しこれを抽出する.特に差分領域抽出においては, 輝度分布や色彩情報を利用することで確度の高い手法を実現し, その後のステレオマッチング処理を容易にしている.本手法により, 特殊な背景設備を用いない任意背景の映像中から, 人物に特殊な機器の装着や接触を行うことなく, 人物像のみを抽出することができる.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1991-10-20
著者
-
岸野 文郎
ATR通信システム研究所
-
小林 幸雄
Ntt
-
小林 幸雄
NTTヒューマンインタフェース研究所音声情報研究部
-
石橋 聡
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
小林 幸雄
Nttヒューマンインタフェース研究所
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