隠れマルコフモデルを用いた動画像からの人物の行動認識
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概要
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本論文では,画像によるモニタリングの自動化を目的として,動画像中の人物像の行動を認識する方法を提案している.実画像に対してもロバストな認識系を構築するために,幾何学的なモデルに基づくモデルフィッティングによらず,特徴量ベースのボトムアップな学習によるアプローチをとる.このために隠れマルコフモデル(HMM)を適用した時系列パターン認識を行った.HMMは音声認識で広く応用されているが,動画像への適用はほとんど例がない.本手法では,画像中の人物領域のメッシュ特徴をベクトル量子化によりシンボルに変換し,このシンボル列をHMMで学習,認識する.これにより,教師付き学習による,所与の動作カテゴリーの認識が実現できる.テニスの動作を列に,複数の被験者の動作認識実験を行い,90%以上の認識率を得た.また,不特定多数の人物動作認識を目的として,学習に用いなかった被験者を認識対象とした場合についても検討を行った.この場合,認識率の低下が起こるが,学習に用いる被験者数を増やすことにより認識率が向上することを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-12-25
著者
-
大谷 淳
Atr通信システム研究所
-
大谷 淳
(株)ATR知能映像通信研究所
-
石井 健一郎
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
大和 淳司
Nttコミュニケーション科学基礎研究所
-
大和 淳司
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
大和 淳司
日本電信電話(株)NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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