距離画像からの3次元形状の階層的パーツ構造の復元
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概要
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距離画像から複雑な3次元形状のパーツ構造を復元する方法について述べる.本研究では,パーツ分割問題を最小記述長(minimum-description-length:MDL)基準を反映する目的関数の最適化問題として定式化する.従来のMDLアプローチが解析関数に基づく分割を行っていたのに対して,本手法は,一般性のある幾何拘束である「凸性」をパーツ分割の基準として用いるので,複雑な自然形状にも適用できる.分割基準は,各パーツの記述長の推定値および各パーツ領域の凸性からの逸脱度の二つの成分に基づく目的関数によ って与えられる.パーツ構造の復元は,ボトムアップ群化処理と後続の目的関数の最適化によって行われる.特に重要な点は,目的関数の二つの成分の比重を変化させることで,復元させるパーツ構造の詳細さを制御できる点である.この比重は,凸性からの逸脱度に対する感度パラメータに相当し,複数の感度レベルでの分割結果を統合することによって階層レベル間において明確な因果関係を保持した階層的記述を得ることができる.実距離画像に対する実験によって本手法の有効性を実証する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-08-25
著者
-
大谷 淳
Atr通信システム研究所
-
佐藤 嘉伸
Division of Functional Diagnostic Imaging, Osaka University Medical School
-
大谷 淳
ATR Communication Systems Resesrch Laboratories
-
石井 健一郎
NTT Human Interface Laboratories
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