収穫後のトマト果実におけるカロチノイド色素の消長に及ぼす高温の影響
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概要
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収穫後のトマト果実のカロチノイド色素含量の変化に及ぼす高温の影響を, 果実表層部と果肉部について調べた.<BR>1.緑熟トマトは20°Cで赤くなったが, 30°Cでは赤~黄に不均一に着色し, 35°Cでは黄色となった.2.果実表層部は果肉部よりも高温の影響を受けやすく, 表層部ではフィトエンやリコピンの蓄積阻害が顕著であった. また, その阻害影響はリコピンよりもフィトエンの蓄積に対して大きかった.<BR>3.β-カロチン含量は表層部, 果肉部とも30°Cで増加し, 表層部では貯蔵後期に減少した.<BR>4.アスコルビン酸およびα-トコフェロール含量は30°, 35°Cの表層部において減少し, 収穫後のトマト果実のカロチン類の消長に及ぼす高温の影響が果肉部より表層部において大きかったこととの関連が示唆された.
- 園芸学会の論文
著者
-
茶珍 和雄
大阪府立大学農学部
-
濱渦 康範
信州大学農学部
-
濱渦 康範
大阪府立大学農学部:(現)信州大学農学部
-
濱渦 康範
信州大 農
-
浜渦 康範
大阪府立大学農学部
-
宮本 裕子
大阪府立大学農学部
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