慢性肝炎の小葉周辺帯にみられる病理組織像の特性について : 肝硬変への進展に関与すると思われる組織像を中心にして
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概要
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慢性肝炎の進展に関与すると思われる小葉周辺帯における組織学的特性を機能形態学の立場より検索した.<BR>肝細胞の脱落後早期には,炎症性細胞浸潤とともにしばしぼ類洞内皮下に基底膜が形成せられ,脂肪摂取細胞の突起の重層化がみられる.膠原線維の増殖が観察されるようになると,残存した類洞間すなわち肝細胞脱落部において,脂肪摂取細胞の増生と細胆管の増殖がみられた.この際,残存した類洞では,狭小化・虚脱,内皮細胞の変化が観察された.また増殖細胆管上皮中には,変性・壊死傾向を示す細胞がしばしば観察された.<BR>線維化が肝細胞の周囲性に起こると,肝細胞はrosettesを形成するものがあり,この部位に小脂肪滴やautophagic vacuoleの増加がみられ,実質細胞は細胞単位で壊死に移行し,遂には脱落して病変はさらに進展するものと思われた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
-
針原 重義
大阪市立大学 第3内科
-
針原 重義
大阪市立大学
-
関 守一
大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
-
山本 祐夫
大阪市立大石井内科
-
関 守一
大阪市立大学 大学院肝胆膵病態内科学
-
関 守一
大阪市立大学第三内科
-
栗岡 成人
大阪市立大学第3内科
-
丸毛 俊明
大阪市立大学医学部第3内科
-
藤山 進
大阪市立大学医学部第3内科
-
門奈 門丈之
大阪市立大学医学部第3内科
-
栗岡 成人
大阪市立大学医学部第3内科
-
関 守一
大阪市立大学医学部第3内科
-
山本 祐夫
大阪市立大学医学部第3内科
-
藤山 進
大阪市立大学医学部,第三内科学教室
-
山本 祐夫
大阪市立大学
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