食道静脈瘤の内視鏡所見判定基準に対する臨床的評価
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概要
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我々が経験した症例を中心にして,第7回門脈外科研究会で提案された“食道静脈瘤の内視鏡所見判定基準”を消化管出血の察知および治療法の決定という面から臨床的意義を検討した結果は次の通りであった.1.個々の症例に対する記載表に関しては,樹枝状血管やびまん性発赤の有無と性状の分析の他に食道炎や胃のびらんや潰瘍にも注意して附記すれぼ十分消化管出血の察知は可能であった.2. Stage分類に関しては,a.必らずしも単なる消化管出血の頻度とは相関しなかった.b.F2以上の青色静脈瘤とStage IIIとした血腫様の所見を有するものが手術適応であり,それ以外のものは内科的にもcontrolが可能であるという治療法の決定には非常に有用であった.c. Stage IVは“びらん”治癒後はStage I,II,IIIに変化しうるものであり,Stage I,II,IIIと同列に表現するよりも,びらんを附記事項とした方がより適切であろうと考えられた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
-
小林 絢三
大阪市立大学第3内科
-
鎌田 悌輔
今里胃腸病院
-
山本 祐夫
大阪市立大石井内科
-
畑山 充
大阪市立大学医学部
-
鎌田 悌輔
大阪市立大学第1外科
-
小林 絢三
大阪市立大学 第3内科
-
小林 絢三
大阪市立大学
-
山本 祐夫
大阪市立大学医学部第3内科
-
畑山 充
大阪市立大学第3内科
-
鎌田 悌輔
大阪市立大学医学部第三内科
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