十全大補湯の抗腫瘍活性およびγ-インターフェロンとインターロイキン2産生誘導能について
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概要
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漢方方剤である十全大補湯について, in vivoにおける抗腫瘍活性と, in vitroにおけるγ-インターフェロン及びインターロイキン2誘導能についてしらべ, 以下の結果を得た.1)十全大補湯の水抽出スプレードライ乾燥末をEhrlich癌移植DDYマウスに経口投与して生存率を観察した.その結果, 十全大補湯投与群では非投与群に比べて有意な延命効果を得た.2)phytohemagglutinin刺激ヒト末梢血単核細胞のγ-インターフェロン産生に及ぼす十全大補湯刺激の影響をradioimmunoassayによって検討した.その結果, 十全大補湯添加によってγ-インターフェロン産生は有意に増強された.3)phytohemagglutinin刺激ヒト末梢血単核細胞のインターロイキン2産生に及ぼす十全大補湯の影響をenzyme-linked immunosorbent assay(ELISA)を用いてしらべたところ, 十全大補湯添加によってインターロイキン2産生は有意に増強された.これらの結果から, 十全大補湯の抗腫瘍活性は, γ-インターフェロン及びインターロイキン2産生の増強を介している可能性が示唆された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1988-01-30
著者
-
小林 絢三
大阪市立大学第3内科
-
小林 絢三
大阪市立大学医学部第3内科
-
森沢 成司
大阪市立大学医学部第2外科
-
溝口 靖紘
大阪市立大学医学部第2外科
-
森澤 成司
大阪市立大医生化学
-
武田 弘
大阪市立大学医学部第3内科
-
木岡 清英
大阪市立大学第3内科
-
木岡 清英
大阪市立大学 第3内科
-
山本 祐夫
大阪社会医療センター
-
山本 祐夫
浪速肝臓研究所
-
森沢 成司
大阪市立大学第1生化
-
申 東桓
大阪市立大学医学部第3内科
-
阪上 吉秀
大阪市立大学医学部第三内科
-
久保井 広志
大阪市立大学医学部第三内科
-
阪上 吉秀
大阪市立大学医学部第3内科
-
森沢 成司
大阪市立大学第一生化
-
宮島 慶治
大阪市立大学第3内科
-
宮島 慶治
大阪市立大学第三内科
-
小林 絢三
大阪市立大学 第3内科
-
小林 絢三
大阪市立大学
-
Mizoguchi Y
大阪市立大学医学部第2外科
-
溝口 靖紘
大阪市立大学医学部内科学
-
武田 弘
大阪市立大学医学部第1生化
-
久保井 広志
大阪市立大学医学部第3内科
-
宮島 慶治
大阪市立大学医学部第3内科
-
申 東桓
大阪市立大学医学部第1生化
-
申 東桓
大阪市立大学医学部公衆衛生
-
宮島 慶治
大阪市立大学医学部公衆衛生
-
武田 弘
大阪市立大学医学部公衆衛生
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