ラットKupffer細胞および肝類洞内皮細胞の細胞内遊離カルシウムイオン濃度に及ぼすepidermal growth factor (EGF)の影響
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概要
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著者らは肝類洞壁細胞の一つであるKupffer細胞の産生するサイトカインをepidermal growth factor (EGF)が増強することを認めた.そこで,EGFの肝類洞壁細胞に対する作用機序を解明するため,Kupffer細胞および肝類洞内皮細胞を用いて,細胞内情報伝達機構の面から,EGFの細胞内遊離カルシウムイオン(Ca<SUP>++</SUP>)濃度に及ぼす影響について検討した.その結果,EGFはKupffer細胞及び肝類洞内皮細胞の細胞内遊離Ca<SUP>++</SUP>濃度を増加させた.既にサイトカインの産生が細胞内遊離Ca<SUP>++</SUP>を介して増強することが報告されているので,EGFは肝類洞壁細胞の細胞内遊離Ca<SUP>++</SUP>を介してサイトカインの産生を増強することが示唆された.
著者
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小林 絢三
大阪市立大学医学部第3内科
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木田 徹
大阪市立大学第三内科
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大倉 靖史
ツムラ薬理研究所
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小林 絢三
大阪市立大学
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溝口 靖紘
大阪市立大学医学部内科学
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市川 裕三
大阪市立大学医学部第3内科
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森沢 成司
大阪市立大学医学部内科学
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市川 裕三
大阪市立大学医学部第1生化
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木田 徹
大阪市立大学医学部第3内科
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