急性肝不全生存例における広範壊死部の再生に伴う組織学的変化について
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概要
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急性肝不全・生存例の広範壊死部の肝再生に伴う変貌を形態学的に検索した.<BR>病初期の壊死部では,多くの類洞の虚脱,一部の類洞内皮の脱落,内皮下での基底膜の形成と膠原線維の増殖等がみられたが,発症より2〜3カ月後には,類洞ないし毛細血管様構造は不明瞭で,かつむしろ減少しており,このことは門脈圧亢進の一因となりうると考えられた.<BR>一方,増殖細胆管上皮細胞として,いわゆる明調と暗調細胞とが区別された.暗調細胞の小器官の発達の程度は種々であるが,そのなかで,粗面小胞体と遊離のリボゾームの発達の良い細胞が,胆管系と実質との接合部の形成に関与する傾向が多かった.増殖細胆管は,光顕上の管腔形成の有無およびその大小に拘らず,電顕上は,管腔を有し,上記の細胞群より構成されていること等より,増殖は分節的に起っているが,管としては有機的なつながりを有するものと推定された.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
-
針原 重義
大阪市立大学 第3内科
-
針原 重義
大阪市立大学
-
関 守一
大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
-
山本 祐夫
大阪市立大石井内科
-
関 守一
大阪市立大学 大学院肝胆膵病態内科学
-
関 守一
大阪市立大学第三内科
-
栗岡 成人
大阪市立大学第3内科
-
藤山 進
大阪市立住吉市民病院内科
-
丸毛 俊明
大阪市立住吉市民病院内科
-
門奈 丈之
大阪市立城北市民病院内科
-
栗岡 成人
大阪市立大学医学部第3内科
-
山本 祐夫
大阪市立大学医学部第3内科
-
山本 祐夫
大阪市立大学
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