ADCC反応による肝細胞障害と過酸化脂質(LPO)形成の関与について
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概要
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標的細胞として正常ラットの分離肝細胞を用い, 正常ヒトリンパ球を effector 細胞として, 抗肝細胞膜抗体によるADCC反応を in vitro で誘導すると, 分離肝細胞における albumin 生合成が著明に低下した.反応後, 細胞ペレットを遠心によって集め, 細胞内に形成されたLPOの量を検討すると, LPOの著明な増量が認められた.次いで, ADCC反応を行い細胞培養上清を分離すると, 上清中にはLPOは含まれていないが, 上清を分離肝細胞に添加培養すると, 肝細胞における albumin 生合成が着明に低下し, 肝細胞内に形成されたLPOは著明に上昇した.以上の結果から, ADCC反応による肝細胞障害には, K細胞から分泌される chemical mediator が関与し, 肝細胞障害の機序にはLPOの形成が密接に関連すると考えられる.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1983-09-30
著者
-
門奈 丈之
大阪市立大学医学部公衆衛生
-
森沢 成司
大阪市立大学医学部第2外科
-
溝口 靖紘
大阪市立大学医学部第2外科
-
門奈 丈之
大阪市立大学
-
門奈 丈之
大阪社会医療センター附属病院
-
山本 祐夫
大阪市立大石井内科
-
山本 祐夫
浪速肝臓研究所
-
門奈 丈之
奈良市立大学公衆衛生
-
森沢 成司
大阪市立大学第1生化
-
筒井 ひろ子
大阪市立大学第一生化学
-
筒井 ひろ子
大阪市立大学
-
森沢 成司
大阪市立大学医学部第1生化
-
門奈 丈之
大阪市大医
-
Mizoguchi Y
大阪市立大学医学部第2外科
-
溝口 靖紘
大阪市立大学医学部内科学
-
山本 祐夫
大阪市立大学医学部第3内科
-
森沢 成司
大阪市立大学医学部内科学
-
山本 祐夫
大阪市立大学
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