日本におけるファーストフード中のダイオキシン類レベルとその同族体分布
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概要
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日本国内で購入した各種ファーストフード〔ハンバーガー17検体,ホットドッグ2検体,フライドポテト6検体,チキン製品3検体〕中のダイオキシン類分析を行った.その結果,各試料の毒性等量(TEQ)は湿重量当たり0.001〜0.083 pg-TEQ/g〔ハンバーガーおよびホットドッグ(0.006〜0.053 pg-TEQ/g), フライドポテト(0.001〜0.083 pg-TEQ/g), チキン製品(0.053〜0.065 pg-TEQ/g)〕と低レベルであった.また各同族体分析の結果から,ハンバーガー,ホットドッグでは総TEQ値におけるCo-PCB群の占有が大きく,異性体では3,3,4,4,5-PeCB (#126)が全体の44%を占めた.フライドポテトではPCDD/F類が94%と占有が大きく,異性体では2,3,4,7,8-PeCDFが32%を占めた.チキン製品では3,3,4,4,5-PeCB (#126)および1,2,3,7,8-PeCDDがそれぞれ23%,21%を占めた.
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