新潟県産トウナ(苔菜)類のビタミンCおよびポリフェノール含量について
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概要
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トウナ(苔菜)はアブラナ属(Brassica)の葉菜類の一種であり,その多くが様々な地域で地方伝統野菜として栽培されている。本研究の目的は新潟県産トウナ類の数種類の市販品種('メイケナ','カワナガレ','オオサキナ','ヤイロナ')について栄養性・機能性を有する成分の含量を明らかにすることである。トウナのアスコルビン酸含量は60.4〜82.0mg/100g新鮮重であった。'メイケナ'の総ビタミンC含量の50%以上が5分以内のゆで加熱および塩漬け(浅漬け)(4℃で16〜18h)後に残存していた。トウナの総ポリフェノール含量は8.4〜13.1μmol没食子酸/g新鮮重であった。従って,トウナはビタミンCおよびポリフェノールの重要な供給源のひとつであると考えられた。
- 日本調理科学会の論文
- 2007-06-20
著者
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三宅 紀子
新潟薬科大・応用生命科学
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倉田 忠男
新潟薬科大・応用生命科学
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鈴木 恵美子
お茶大院・人間文化創成科学研究科
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鈴木 恵美子
お茶の水女子大家政栄養化学
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五十嵐 歩
新潟薬科大学
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酒井 清子
新潟薬科大学
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鈴木 恵美子
お茶の水女子大学
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倉田 忠男
新潟薬科大学
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