臨床人間学の教育的効果

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概要

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筑波大学で実施された授業「臨床人間学」の教育効果を, 授業効果と授業から伝わったメッセージという観点から分析した。通年の授業を受講した学生の1, 2, 3学期末のアンケート調査から, 授業効果に関しては, 「人間存在に対する興味・関心」, 「主体的に意思決定する力」, 「自己発見と成長」の3因子が抽出され, 3因子とも得点が3学期に有意に上昇した。三学期に有意に上昇したのは, 全体のまとめとして, 人生の意義を考えるという2週連続した2コマの授業を導入した効果とも考えられた。また, 授業からのメッセージについては, 「医療者としての姿勢に関するメッセージ」, 「学生の主体性尊重のメッセージ」が伝わっていることがわかった。メッセージに関しては, 「医療者としての姿勢に関するメッセージ」の方が, 「学生の主体性尊重のメッセージ」より伝わりやすく, 後者のメッセージが伝わるための工夫の必要性が論じられた。
茨城県立医療大学の論文

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