非病原性青枯病菌の接種によるトマトのトマチン生産による病害抵抗性の発現
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概要
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ストレリチア (Strelirtzia reginae Banks) から分離された青枯病菌の非病原性菌株 (Str-10 op型) を接種したトマトの根系から, 非接種対照植物の根系よりも多量のトマチンが検出された。茎の組織内ではこのようなトマチン濃度の上昇は見られなかった。Str-10 op型の接種源濃度を10^8から10^9 cfu/mlに増加すると, 接種5日後における根部組織内のトマチン含量は113μg/g根から152μg/g根まで増加した。接種9日後にはトマチン含量は450μg/g根まで増加した。この濃度は青枯病菌の病原性菌株の増殖をin vitroで抑制するのに十分な濃度であった。トマチンによる青枯病菌の発育抑制は静菌的であった。一方, Str-10 op菌株の培養ろ液及び加熱死菌で処理したトマト根部ではトマチン濃度の増大は見られなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1994-06-25
著者
-
坂田 完三
静岡大学農学部応用生物化学科
-
瀧川 雄一
静岡大学農学部
-
坂田 完三
静岡大学農学部
-
ARWIYANTO T.
岐阜大学大学院連合農学研究科
-
後藤 正夫
静岡大学農学部
-
露無 慎二
静岡大学農学部
-
後藤 正夫
財団法人微生物応用技術研究所
-
後藤 正夫
静岡大学農学部植物病理学研究室
-
後藤 正夫
前静岡大学農学部農学科
-
Arwiyanto T.
Gadjah Mada Univ.
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