ストレリチアから分離された青枯病菌の非病原性株によるトマト青枯病の生物防除について
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概要
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ストレリチアから分離された青枯病菌, Pseudomonas solanacearum (Str-10菌株)の非病原性突然変異株 (Str-10 op)を用いて, トマト青枯病の発病抑制効果を調べた。Str-10 opを前接種すると, バクテリオシン感受性および耐性のいずれの病原性菌株による青枯病の発病も著しく抑制されたが, 抑制程度は各病原性菌株によって異なった。高温(30〜37℃)ではこの抑制効果は発現しなかった。トマト苗に処理したStr-10 opの28日目の根面部での生存濃度は2×10^6 cfu/g生根また根圏部での生存濃度は2×10^5g乾土であった。この菌株は根の組織に定着可能で土壌表面から上部2cmまで茎組織内を移動した。青枯病の発病抑制効果は, 病原性菌株に対するStr-10 opの比率が1.0以上の場合に顕著に発現した。したがってStr-10 opによる発病抑制には誘導抵抗性の関与が示唆された。
- 1994-08-25
著者
-
瀧川 雄一
静岡大学農学部
-
ARWIYANTO T.
岐阜大学大学院連合農学研究科
-
後藤 正夫
静岡大学農学部
-
露無 慎二
静岡大学農学部
-
後藤 正夫
財団法人微生物応用技術研究所
-
露無 慎二
静岡大学創造科学技術大学院
-
後藤 正夫
静岡大学農学部植物病理学研究室
-
後藤 正夫
前静岡大学農学部農学科
-
Arwiyanto T.
Gadjah Mada Univ.
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