植物病原細菌によって形成されたサツマイモ増生組織の性質について
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概要
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Pseudomonas phaseolicola および P. lachrymans の接種によって形成されたサツマイモ切片の増生組織は著しい細胞肥大を起したが, 細胞分裂は顕著でなかった。軟腐性 pseudomonad によって形成された増生組織には細胞肥大のみ認められた。これらの組織では細菌感染とともに殿粉粒子の消化がはじまり, 数および大きさの低下をもたらしたが, 細胞の分裂, 肥大開始とともに完全に消失した。増生組織の直下ではβ-アミラーゼ活性の著しい増加が認められた。増生組織では乾物量が低下し, さらにβ-アミラーゼ活性も低い値を示した。α-アミラーゼ活性には変化がみられなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1976-09-25
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