感染初期におけるカンキツかいよう病菌菌体外多糖質の役割
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概要
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Xanthomonas campestris pv. citriを酵母エキス・ペプトン培地およびメチオニン合成培地で培養してもエチレン生成は認められなかった。しかし, 本菌をナツミカン葉に接種すると, 初期 (接種後1〜6時間), 中期 (同10〜24時間) および後期 (同3〜5日) の3段階に分けてエチレン生成がみられた。初期のエチレン生成は菌体外多糖質 (EPS) の他, 各種多糖質溶液の注入によっても誘導された。これはカンキツ葉の"選択的早期防御反応"に関連するものと考えられた。EPS溶液を注入したカンキッ葉を, 水浸状態が消失したのち切葉し, 葉柄を水切りして水ポテンシャルを上げると, 3週間後でもEPS注入部に再び水浸状態が現われた。この現象は他の多糖質でも若干認められたがEPSで最も顕著であった。本菌を滅菌水に懸濁すると, 10^6/ml以下の濃度では24時間以内に死滅したが, EPSを加えると生存率の顕著な上昇がみられた。
- 1985-01-25
著者
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