中国系キウイフルーツ'紅心', '魁蜜'のエチレン生成と ACC 合成酵素遺伝子, ACC 酸化酵素遺伝子の発現の品種間差
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概要
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中国系キウイフルーツ特に'紅心'と'魁蜜'にはエチレン生成に大きい品種間差があった.これらの差異は外生エチレンに対する品種の感受性と反応性に由来した.エチレン生成を誘導する能力は'紅心'より'魁蜜'が大きかった.'紅心'と比べると, エチレン生成量の高い'魁蜜'はACC含量も高かった.両品種間でACC酸化酵素遺伝子の発現レベルには大きい差が認められなかったのに対して, ACC合成酵素遺伝子の発現は'魁蜜'が'紅心'より著しく大きかった.エチレン生成量がエチレン処理後96時間でピークになった時点で, ACC合成酵素遺伝子の転写レベルが一番高く, ピーク前後で転写レベルが弱くなった.一方, ACC酸化酵素遺伝子の転写はエチレン処理終了直後から検出され, その後高い転写レベルを維持した.これらの結果より, エチレン生成の品種間差に関与する酵素はACC酸化酵素ではなく, 主にACC合成酵素であると考えた.
- 園芸学会の論文
- 1998-03-15
著者
-
兵藤 宏
静岡大学農学部
-
生駒 吉識
果樹試験場カンキツ部
-
矢野 昌充
果樹試験場カンキツ部
-
徐 忠傳
静岡大学農学部
-
小川 一紀
果樹試験場カンキツ部
-
小川 一紀
農研機構果樹研
-
徐 忠傳
岐阜大学大学院連合農学研究科
-
矢野 昌充
農業技術研究機構 果樹研
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