日本で分離された, スズメノカタビラに萎凋症状を示す Xanthomonas campestris pv. poae
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概要
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日本各地から無病徴のスズメノカタビラを採集し, その導管内に存在するXanthomonas属細菌の分離を試みたところ, スズメノカタビラに萎凋症状を引き起こす細菌89株が分離された。これら分離株の中には, 極めて強い病原力を持ちスズメノカタビラに対して激しい萎凋症状を示すグループと,比較的弱い病原力を持ちスズメノカタビラに対して弱い萎凋症状と共に葉の黄化症状を示すグループが存在した。前者のグループにはJT-P482株に代表されるl0菌株が, 後者のグループにはJT-P192株に代表される79菌株が含まれた。分離株の寄生性, 病原力, 細菌学的性質を対照菌のXanthomonas campestris pv. graminis, X. c. pv. phlei, X. c. pv. arrhenatheri, X. c. pv. poae, X. c. pv. "poannua"のそれと比較検討した。その結果, JT-P482型の分離株はX. c. Pv. "poannua"と完全に一致し, X. c. Pv. poaeとはスズメノカタビラおよびラフブルーグラス上での病原力の強さが異なるのみであった。また, JT-P192型の分離株はラフブルーグラスに対して病原性を示さなかった点以外はX. c. pv. "poannua"と一致した。以上の結果を病原型(pathovar)分類の見地から検討した結果, JT-P482型の分離株, JT-P192型の分離株およびX. c. Pv. "poannua"は共にX. c. Pv. poaeと同定すべきであるとの結論に達した。
- 日本植物病理学会の論文
- 1995-12-25
著者
-
今泉 誠子
日本たばこ産業 (株) 植物保護開発センター
-
後藤 正夫
静岡大学農学部
-
後藤 正夫
財団法人微生物応用技術研究所
-
後藤 正夫
静岡大
-
後藤 正夫
静岡大学農学部植物病理学研究室
-
西野 友規
日本たばこ産業株式会社植開研横浜センター
-
宮部 克宏
日本たばこ産業株式会社植開研横浜センター
-
山田 昌雄
日本たばこ産業株式会社植開研横浜センター
-
後藤 正夫
前静岡大学農学部農学科
-
今泉 誠子
日本たばこ産業(株)植物開発研究所横浜センター
-
今泉 誠子
日本たばこ植物開発研究所横浜センター
-
山田 昌雄
日本たばこ産業株式会社植物保護開発センター
-
西野 友規
Jt植保セ
-
西野 友規
日本たばこ植開研横浜セ
-
宮部 克宏
JT植保セ
-
今泉 誠子
日本たばこ 中研
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