異種結合系を用いた高感度 E_2-enzyme immunoassay(EIA)の開発と臨床応用に関する研究

概要

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ピオチンーアピジン結合を利用したエストラジオールに対する新しいEnzymeimmunoassay(EIA)を下記2種類開発し,排卵誘発のモニタリングに用いた.1.E_2 Biotin,抗E_2HRP,Avidin microplateを用いた競争法(methodI)では,測定範囲75pg〜9.6ng/ml,E_2 RIA(CIS,ESTRKkit)との相関は,相関係数r=0.96,回帰直線y=1.07x-3.04であった.変動係数は,intraassay3.9%,interassay7.5%であった.2.E_2 Biotin,Avidin-HRP,抗E_2 microplateを用いた競争法(method2II)では,測定範囲75pg〜19.2ng/ml,E_2 RIAとの相関係数r=0.98,回帰直線y=0.98x+1.06,変動係数は,intraassay2.3%,inter assay5.5%であった.3.本法をhMG-hCGによる排卵誘発のモニタリングに用い,血中E。値を的確にかつ短時間で知ることができ,hCGへの切り替え時期の決定に有用であった.
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1984-05-01