VP16-213(Etoposide)の絨毛癌に対する抗腫瘍効果についての基礎的研究
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概要
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新しい抗癌剤であるVP16-213の3株の培養絨毛癌細胞(BeWo、HCCM-5、SCH株)に対する効果を、生存率の変化、DNA合成の抑制によりMTX、Act-Dと比較した。 (1) VP-213 100mg点滴静注後の血中濃度は、1時間後に10.3±1.19μg/ml、12時間後に1.35±0.38μg/mlとなった。 (2) DNA合成の抑制;VP16-213による3^H・thymidine取り込みは、3株とも70%程度に抑制された。これは、MTX、Act-Dの臨床使用濃度における抑制と同レベルであった。 (3) 細胞生存率;VP16-213による生存率は、6日目には3株とも10%以下となり、MTX、Act-Dと同程度あるいはそれ以上の効果が見られた。 (4) VP16-213の薬剤動態は、MTXと同様な短時間の取り込み、放出を示した。以上の事より、3株の培養絨毛癌細胞を使ったin vitroにおける検討では、VP16-213の抗腫瘍効果は、MTX、Act-Dと同様あるいはそれ以上と考えられる。
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1987-06-01
著者
-
松井 英雄
千葉大
-
関谷 宗英
千葉大学医学部産科婦人科学教室
-
高見沢 裕吉
千葉大学医学部産婦人科
-
松井 英雄
千葉大学医学部産科婦人科学講座
-
高見沢 裕吉
千葉大学産婦人科
-
高見沢 裕吉
千葉大学医学部
-
小林 治
千葉大学医学部産婦人科
-
関谷 宗英
千葉大学医学部産婦人科
-
城武 昇一
千葉大学医学部産科婦人科学教室
-
城武 昇一
千葉市立病院薬剤部
-
城武 昇一
千葉大学医学部産婦人科
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