絨毛性疾患化学療法後妊娠の分析

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概要

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1975年〜1982年の8年間に治療した絨毛性疾患171例(除奇胎)のうち、化学療法単独で寛解した100例について、化学療法後の妊孕性、妊娠の転帰について検討した。1.化学療法終了から月経再開までの期間は、1ヵ月以内50%、2ヵ月以内88%で、6ヵ月までに全例月経が再開した。2.挙児希望症例60例中57例が妊娠続発不妊率は5%(3/60)であつた。3.57例、83回の妊娠の転帰は、正期産55回、66.3%、早産4回、4.8%、自然流産11回、13.3%、反復奇胎2回、2.4%、外表奇形は1例、1.7%に認められた。4.生産59例(正期産55例、早産4例)のうち、LFDは4例、6.8%、AFD49例、83.1%、HFD6例、10.2%であつた。5.分娩後絨毛癌発生頻度は57例中1例、1.8%で、奇胎自然寛解後妊娠365例中2例、0.6%と有意差はなかつた。
1986-02-01

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