尿中urinary gonadotropin peptide(UGP)の婦人科悪性腫瘍の腫瘍マーカーとしての臨床的意義 : 尿中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(β-core fragment),CA 125及びSCCと比較して
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概要
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Human chorionic gonadotropin-β subunit (hCG-β)の尿中への分解産物,urinary gonadotropin peptide (UGP)を健常婦人,各種良性・悪性婦人科疾患患者において測定し,以下の結果を得た。健常日本婦人におけるUGPの暫定的カットオフ値は平均+2SDより3.8fmol/mlであり,尿中hCG-β core fragment (βCG)と高い相関(r=0.9433)を示した。子宮頸癌では治療前の陽性率は18.9%に留まったが,卵巣癌,子宮内膜癌では58.3%に達した。一方,子宮筋腫,卵巣嚢腫,子宮内膜症等の良性婦人科疾患での偽陽性率はそれぞれ10,0,12%で,本腫瘍マーカーの高い特異度が示された。卵巣癌と子宮頸癌ではそれぞれcancer antigen 125 (CA 125)およびsquamous cell carcinoma-associated antigen (SCC)が最も高い陽性率を示したが,他に有用な腫瘍マーカーの無い子宮内膜癌ではUGPが最も高率で,また他の腫瘍マーカーとのコンビネーションアッセーにより陽性率の上昇も見られ,同悪性腫瘍におけるUGPの臨床的有用性が認められた。
- 千葉大学の論文
- 1993-10-01
著者
-
松井 英雄
千葉大
-
深沢 一雄
独医大 産婦
-
田中 尚武
千葉大学医学部産科婦人科学教室
-
稲葉 憲之
千葉大学医学部産科婦人科学教室
-
河西 十九三
千葉市立海浜病院産婦人科
-
深沢 一雄
千葉大学医学部産科婦人科教室
-
深沢 一雄
千葉大学産婦人科
-
加藤 喜市
千葉市立病院産婦人科
-
岩崎 秀昭
千葉大学医学部産婦人科
-
岡嶋 祐子
千葉大学医学部産科婦人科学講座
-
太田 順子
千葉大学医学部産科婦人科学講座
-
田中 圭
千葉大学医学部産科婦人科学講座
-
松井 英雄
千葉大学医学部産科婦人科学講座
-
板橋 光司郎
川鉄千葉病院産婦人科
-
遠藤 信夫
千葉労災病院産婦人科
-
新井 一夫
君津中央病院産婦人科
-
高見沢 裕吉
君津中央病院産婦人科
-
高見沢 裕吉
千葉大学産婦人科
-
高見沢 裕吉
千葉大学医学部産科婦人科学講座
-
高見沢 裕吉
千葉大学医学部
-
岩崎 秀昭
千葉市立青葉病院産婦人科
-
岩崎 秀昭
千葉市立青葉病院 産婦人科
-
岡嶋 祐子
房総婦人科腫瘍グループ
-
高見沢 裕吉
獨協医大
-
加藤 喜市
千葉市立海浜病院産婦人科
-
河西 十九三
ちば県民保健予防財団総合検診センター集団検診部
-
田中 尚武
千葉県がんセンター
-
田中 尚武
千葉大学医学部産婦人科
-
田中 圭
千葉大学医学部産科婦人科学教室
-
加藤 喜市
千葉市立病院
-
岩崎 秀明
九段坂病院(共済)
-
遠藤 信夫
房総婦人科腫瘍グループ
-
高見沢 裕吉
千葉大医学部産婦人科
-
太田 順子
千葉大学医学部産婦人科学教室
-
加藤 喜一
千葉市立病院婦人科
-
深沢 一雄
獨協医科大学産科婦人科学教室
-
新井 一夫
君津中央病院
-
河西 十九三
(公財)ちば県民保健予防財団
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