絨毛癌培養細胞のhCG分泌修飾因子に関する研究
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概要
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2種の絨毛癌細胞株の増殖とhCG分泌に及ぼす性ステロイド,LH-RH,cyclic AMP,分化誘導物質の効果をin vitroの同一条件下で比較検討し,以下の結果を得た.1)性ステロイド生理量の処理では影響が認められなかつたが,5〜10μg/ml以上の高濃度処理では増殖抑制と相関してhCG分泌も抑制された.2)LH-RH,cyclic AMP処理では増殖の抑制が軽度であるにもかかわらず,特にcyclic AMPではhCG分泌が著明に促進された.3)Retinoic acid処理では増殖,hCG分泌に著変なく,sodium butyrate処理では性ステロイドの場合と同様に増殖の抑制と相関してhCG分泌も抑制された.以上の結果から,増殖の抑制は軽度であるがhCG分泌を著明に促進する物質(cyclic AMP,LH-RH),増殖の抑制が高度でhCG分泌を軽度に促進する物質(すでに報告のある抗癌剤),また増殖,hCG分泌ともに抑制する物質(性ステロイド,sodium butyrate)などにhCG分泌修飾因子を分類できることが示唆された.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
著者
-
関谷 宗英
千葉大学医学部産科婦人科学教室
-
高見沢 裕吉
千葉大学医学部産婦人科
-
高見沢 裕吉
千葉大学医学部
-
関谷 宗英
千葉大学医学部産婦人科
-
城武 昇一
千葉大学医学部産科婦人科学教室
-
城武 昇一
千葉市立病院薬剤部
-
城武 昇一
千葉大学医学部産婦人科
-
海寶 てる代
千葉大学医学部産婦人科学教室
-
海宝 てる代
千葉大学医学部産科婦人科学教室
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