"High Risk"絨毛性腫瘍における予後悪性因子について

概要

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1973年以後,絨毛性腫瘍愚老のうち"HighRisk''33症例に対してMethotrexate(MTX)Actinomycinn(Act-D),アルキル化剤(Chlorambucil,あるいはCyclophosphamide)の三割同時併用療法を施行した."HighRisk"基準は1)尿中hCG値100,0001U/L以上,2)先行妊娠より治療開始までの期間が1年以上,3)奇胎以外の先行妊娠,4)脳,肝転移症例である."HighRisk"患者33例の内訳は,転移性絨毛癌20例,非転移性絨毛癌7例,絨毛癌以外6例である.その寛解率は転移性絨毛癌45.O%,それ以外は100%であった.転移性絨毛癌のうち特に予後不良のものは下記のものである.1)年齢は20〜24歳の若年層と45〜49歳の更年期層の2グループ,2)未産婦,3)先行妊娠から治療開始までの期間が3年以上,4)肺と肺以外の遠隔転移を伴うもの,5)三割同時併用療法が7コース以上必要としたものであり,先行妊娠の種類,化学療法開始時の尿中hCG値の高低には有意差はみられなかった.
1979-12-01