LACTITOL(NS-4)のイヌにおける13週間反復経口投与毒性試験ならびに4週間回復試験

概要

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Lactitolの安全性を検討するために, イヌを用い0, 1.0, 2.5および6.25 g/kgの投与用量で13週間反復投与毒性試験ならびに4週間回復試験(実験I)を実施し, さらに無毒性量を求めるため0, 0.25, 0.50および1.0g/kgの投与用量で13週間反復投与毒性試験(実験ii)を実施して以下の成績を得た。 1. 一般症状としては, 軟便および下痢便が0.50 g/kg以上の投与群で認められ, 1.0 g/kg以上の投与群では嘔吐が散見された。体重および摂餌量には変化は認められなかったが, 6.25 g/kg投与群で摂水量の増加が認められた。すべての群で死亡は認められなかった。2. 尿検査では, 尿量の増加が6.25 g/kg投与群で認められた。3. 血液化学的検査では, BUNの減少が2.5g/kg以上の投与群で認められた。4. 眼科的検査, 心電図検査, 血液学的検査および病理学的検査では, lactitol投与に関連する変化は認められなかった。5. 回復期間終了後には, 投与期間終了時に認められた変化はいずれも消失し, 回復性が確認された。6. 以上述べたごとく, 0.25 g/kg投与群ではlactitolに関連する変化は何ら認められず, 今回の試験で得られた無毒性量は0.25 g/kgであった。
日本トキシコロジー学会の論文
1994-11-25