超薄型高高度気球の開発 (BT1-3)

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概要

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宇宙科学研究所気球工学部門では, 10kg程度の観測器をより高高度に到達させる気球を開発している。今回, メタロセンを触媒としたポリエチレンフィルムが気球用フィルムとして適していることを見い出し, これを用いて従来の半分近い厚みである3.4μm厚のフィルムを製作することに成功した。さらに, このフィルムはフィルム自体の強度で熱接着ができることを確認した。また, 熱接着部に入れる補強テープの重量も1/4程度に削減することに成功した。このフィルムとテープを用いて体積1,000m^3の気球を製作し, 1999年9月1日に飛翔性能試験を行った。気球は正常に上昇し, 最大到達高度37kmに到達した。この実験は, 大型の超薄型プラスチック気球開発の目処をつけたという点で非常に画期的なものであった。
宇宙航空研究開発機構の論文

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