高高度気球用2.8μm厚フィルムの開発(大気球研究報告)
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概要
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より高い高度を飛翔する気球の開発は,気球が発明されて以来,最重要開発項目の一つである.我々は気球用フィルムを薄く軽くすることでより高い高度を飛翔する気球の開発を行っており,2002年には3.4μm厚,折径80 cmのフィルムを用いることで世界最高高度気球高度記録,53.0 kmを樹立している.2003年,成膜装置のダイスとエアーリング部分の改良を行い,厚み3.0μm,折径110 cmのフィルムを製作した.このフィルムを用いて体積5,000 m3の気球を製作し,高度43.8 kmに到達させることに成功した.さらに,樹脂の密度を変更させ,より薄いフィルムに適した配合比を見つけだし,折径140 cm,厚さ3.0μmおよび2.8μmのフィルムを製作することができた.2004年,これらのフィルムを用いて,3.0μm厚フィルムで体積30,000 m2,2.8μm厚フィルムで体積5,000 m3の気球を製作し,気球実験を行った.これらの気球は,それぞれ,高度50.7 km,および,42.6 kmに到達し,今回製作したフィルムが気球用フィルムに適していたことを実証した.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
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飯嶋 一征
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部
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山上 隆正
宇宙航空開発機構
-
井筒 直樹
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
-
斎藤 芳隆
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
-
鳥海 道彦
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
-
並木 道義
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
-
松坂 幸彦
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
-
山上 隆正
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部
-
斎藤 芳隆
宇宙研
-
齋藤 芳隆
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所
-
井筒 直樹
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所
-
山上 隆正
宇宙科学研究所
-
松嶋 清穂
藤倉航装(株)
-
中田 孝
藤倉航装(株)
-
川崎 朋実
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部
-
中田 孝
藤倉航装株式会社
-
松嶋 清穂
藤倉航装株式会社
-
斎藤 芳樹
東大理
-
市村 晃司
宇部興産株式会社
-
小林 勉
柴田屋加工紙株式会社
-
松島 清穂
藤倉航装
-
松島 清穂
藤倉航装株式会社
-
飯島 一征
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
-
山上 隆正
JAXA ISAS
-
川崎 朋実
宇宙航空研究開発機構
-
松島 清穂
藤倉航装(株)
-
井筒 直樹
JAXA
-
飯嶋 一征
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
-
斎藤 芳隆
宇宙航空研究開発機 宇宙科学研究本部
-
松坂 幸彦
宇宙航空研究開発機 宇宙科学研究本部
-
井筒 直樹
宇宙航空研究開発機 宇宙科学研究本部
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