超薄膜型高高度気球の開発(BT'30-1)

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概要

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宇宙科学研究所気球部門では,10kg程度の観測器をより高高度に到達させる気球を開発している.従来,気球用フィルムは既存の5.8μm厚のものを用いてきたが,1998年に厚み3.4μmの気球用ポリエチレンフィルムを開発し,かつてない高高度を飛翔する気球開発が可能となった.これを受け,1999年にはこのフィルムを用いた最初の気球の製作し,飛翔させることに成功している.その後,順次,気球の大型化を行ない,2000年に二機の体積5,000m^3の気球飛翔を成功させ,2001年には,体積30,000m^3の気球を用いて遂に日本最高到達高度を更新し,高度50.7kmまで到達するに至った.また,排気口をつけた気球の開発も開始しており,こちらも2001年に最初の体積1,000m^3の気球を水平浮遊させることに成功した.本論文では,これらの飛翔性能試験の結果について報告する.
宇宙航空研究開発機構の論文

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