気球によるグライディングパラシュート飛翔制御試験
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概要
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グライディング・パラシュートを回収システムに適用することを目指して, 気球を利用しての高度8kmからのグライディング・パラシュートの開傘・飛翔制御試験を1994年6月5日に実施した。レベルフライト高度(34km)からパイロットシュートにより降下させ, 気圧スイッチにより高度約8kmにおいてグライディング・パラシュートを開傘させた。開傘後, GPS受信器および地磁気姿勢センサからのデータに基づくオンボード・コンピュータによる自律飛翔方向制御を試みた。しかし, 開傘直後にパラシュートのコントロール索を制御する機構に一部不具合が生じ, 制御試験については期待されたデータを得ることができなかった。それでも, ほとんど風のなくなった高度3km以下の領域では飛翔軌道は円を描き, 旋回性能に関するデータを得ることができた。また, 本飛翔試験全体を通じて, 自身の水平方向速度を越える強風下でのグライディング・パラシュートの開傘・飛翔の挙動の把握など, 今後のより効率的な回収システム開発のための貴重なデータを得ることができた。
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
-
本田 秀之
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部
-
太田 茂雄
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
-
森田 泰弘
宇宙科学研究所
-
山上 隆正
宇宙科学研究所
-
平木 講儒
九州工業大学大学院工学府
-
矢島 信之
宇宙科学研究所
-
雛田 元紀
宇宙科学研究所
-
太田 茂雄
宇宙科学研究所
-
本田 秀之
宇宙科学研究所
-
中島 俊
宇宙科学研究所
-
平木 講儒
宇宙科学研究所
-
矢島 信之
宇宙航空研究開発機構
-
雛田 元紀
宇宙科学研究所 名誉教授
-
太田 茂雄
宇宙科学研究所気球工学部門
-
森田 泰弘
宇宙科学研
-
中島 俊
文部省宇宙科学研究所
-
太田 茂雄
宇宙科学研
-
山上 隆正
宇宙科学研
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