テトロドトキシン添加飼料投与による養殖トラフグTakifugu rubripesの毒化
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概要
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無毒養殖トラフグに種々のテトロドトキシン(TTX)添加飼料を与える60日間の飼育試験を計5回実施した。ナシフグ残滓から抽出した粗毒を投与された試験魚は, 低用量では皮や肝臓に微量の毒を, 高用量では皮と内臓に少量, 肝臓と卵巣に多量の毒を蓄積した。毒蓄積率は, 水槽飼育の当歳魚で2割未満, 網生け簀飼育の2年魚では3割程度で, 一旦蓄積した毒は投与を止めても長期間各組織に保持されていた。精製TTXの投与では, 毒の蓄積は粗毒と同程度であったが, ナシフグ残滓を直接投与した場合は, 総じて高濃度の毒蓄積がみられた。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2005-09-15
著者
-
高谷 智裕
長崎大学水産学部
-
荒川 修
長崎大学水産学部
-
野口 玉雄
東京医療保健大学医療保健学部
-
本田 俊一
長崎大学大学院生産科学研究科
-
橘 勝康
長崎大学水産学部
-
八木 基明
長崎市水産センター
-
谷川 昭夫
長崎漁港水産加工団地協同組合
-
野口 玉雄
(財)日本冷凍食品検査協会
-
橘 勝康
長崎大学
-
八木 基明
長崎大学大学院海洋生産科学研究科水産栄養学研究室
-
荒川 修
長崎大学大学院
-
野口 玉雄
東京医療保健大学
-
高谷 智裕
長崎大学水産・環境科学総合研究科
-
橘 勝康
長崎大学水産・環境科学総合研究科
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