イシダイのマイトジェン刺激リンパ球によるマクロファージ活性因子の産生と本因子の特性
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概要
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イシダイの脾臓細胞中のリンパ球をコンカナバリンA (Con A) セファロース4Bとともに48時間培養し、その上清によるマクロファージ活性化を検討し、以下の結果を得た。Con A 培養上清で培養したイシダイ腹腔マクロファージの貪食能と細胞内のペルオキシダーゼ活性の両機能は共に亢進していた。イシダイ Con A 培養上清をホ乳類でINF-γ失活処理とされている熱(56℃)あるいは酸(pH2)処理を行ったところ、マクロファージ活性化が消失した。イシダイ Con A 培養上清の腹腔マクロファージ活性化の種特異性について、マウス腹腔マクロファージを用いて検討したところ、後者は活性化能を持たず、イシダイ Con A 培養上清の種特異性が存在した。以上のことより、養殖イシダイ脾臓細胞中のリンパ球は、 Con A で培養すると INF-γを産生すると推察され、イシダイの魚体内でINF-γ、マクロファージの免疫防御機構の存在が示唆された。
- 2013-03-00
著者
-
谷山 茂人
長崎大学水産学部
-
橘 勝康
長崎大学水産学部
-
八木 基明
長崎市水産センター
-
橘 勝康
長崎大学
-
八木 基明
長崎大学生産科学研究科
-
肖 寧
長崎大学生産科学研究科
-
梁 佳
長崎大学水産・環境科学総合研究科
-
宮崎 里帆
長崎大学水産・環境科学総合研究科
-
王 俊杰
長崎大学水産・環境科学総合研究科
-
橘 勝康
長崎大学水産・環境科学総合研究科
-
谷山 茂人
長崎大学水産・環境科学総合研究科
-
梁 佳
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科、食品栄養学研究室
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