乳臼歯の早期喪失が永久歯列不正咬合の成立におよぼす影響について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The Effect of premature loss of deciduous molars on the development of malocclusion in permanent dentition was examined. The material was 180 pairs of dental casts of permanent dentiton, 122 pairs of which were obtained through the dental health program for school children in an area without dentists, Koromogawa, Iwate, where cavity filling and extraction were the only therapeutic measures used at the annual visit by the Tohoku University group. The other 58 pairs of casts were obtained from children whose deciduous molars were sufficiently taken care of at the Lion Family Dental Center, Nagoya.<BR>From these materials, the casts of 20 children who had lost more than 7 deciduous molars prematurely were selected as the lost group. The casts of 49 children who had preserved all the deciduous molars normally were selected as the preserved group. No significant difference was found in the frequency of malocclusion of permanent dentition between the two groups. No difference was found in the frequency of functional factors for malocclusion in the two groups.<BR>As for the tooth to denture base discrepancy, the material was divided into two groups: the discrepancy and the non-discrepancy groups. Significant difference was found in the frequency of malocclusion in permanent dentition between the two groups with a risk of less than 0.1%.<BR>Conclusion was that the premature loss of deciduous molars would have no significant effect upon the development of malocclusion of permanent dentition, but congenital etiological factors such as tooth to denture base discrepancy would have significant effect upon it. Accordingly, the extraction of advanced carious deciduous molars might be an affirmative therapeutic measure, especially from the standpoint of efficiency of treatment and sufficiency of dental care for school children.<BR>The information from such a public health program should also be applied to clinical dentistry, especially for the developmental stage of dentition.
著者
-
井上 直彦
東京大学医学部附属病院分院歯科口腔外科
-
島田 義弘
東北大学歯学部
-
高木 興氏
東北大学歯学部予防歯科学教室
-
伊藤 学而
鹿児島大学
-
桑原 未代子
ライオンファミリー歯科診療所
-
高木 興氏
東北大学歯学部予防歯科学講座
-
高木 興氏
東北大学歯学部
関連論文
- 母子健康手帳の歯科関連事項の再検討
- 日本矯正歯科学会ホームページの開設
- IIE-13 外科矯正患者における顔貌への不満とパーソナリティ特性(歯科・口腔外科I)
- 哺乳床と咬合型哺乳を導入した片側性唇顎口蓋裂児の上顎の発育について
- 骨延長法を応用した混合歯列期唇顎口蓋裂患者の上顎骨の側方拡大と前方移動
- 現代ケニア人における抜歯風習
- 最大咬合力の大きさとその歯列内分布に関する研究
- 乳幼児の咀嚼器官の発育評価に関する研究
- 正常嚥下者と舌突出型嚥下者における舌背の上下運動の超音波解析
- 2.仙台市内保育園児の皮膚色と歯肉色素沈着の関係について(第15回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 1.高血圧・狭心症治療薬ニフェジピンによる歯肉増殖症21例についての検討(第15回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 1.宮城県下一農村地区の35〜87歳住民における舌疾患の有病状況についての一調査成績(第15回東北大学歯学会講演抄録)(一般講演)
- 母親とその幼児の齲蝕有病並びに齲蝕活動性の関連について
- 永久歯平均喪失年齢の年次推移における男女差について
- 3.母親とその幼児の齲蝕並びに齲蝕活動性の関連について(第13回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 一農村地区の40〜69歳住民における補綴の状況と必要度について
- 3.探針先端の走査電子顕微鏡所見について(第11回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 2.宮城県下の一農村地区住民における歯種別歯冠喪失状況について(第11回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 7.冠血管拡張剤Nifedipineの副作用と思われる歯肉増殖症の1例(第10回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 3.乳歯の咬耗の進行状況について(第10回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題) : 新たに設定した評価基準をもちいて
- 冠血管拡張剤Nifedipineの副作用と思われる歯肉増殖症の1例
- 4.口臭を主訴とする患者の口内気体中硫化物量と症状との関係についての研究(第9回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 一農村地区の40〜69歳成人における齲蝕, 歯周疾患ならびに欠損歯の補綴状況について
- 3.一農村地区の40〜59歳成人における齲蝕と歯周疾患について(第5回東北大学歯学会大会講演抄録)(一般演題)
- ガスクロマトグラフィによる口臭患者の評価について
- 保育園児における歯肉炎の歯垢,刷掃ならびに食習慣との関連について
- 定期歯科検診で検出された某高専校学生における舌疾患の有病状況
- 1.某高等専門学校の1975〜1987年度男子学生における齲蝕有病状況の検討(第12回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 10.下顎第一小臼歯の小窩裂溝についてレプリカ法による形態研究(第8回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 3.乳歯列齲蝕罹患型OABC分類について齲蝕増量予測性からの再検討(第7回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 1〜3歳児における刷掃習慣と齲蝕有病について
- 6.1〜3歳児における刷掃習慣の獲得要因について(第1回東北大学歯学会大会講演抄録)(一般講演)
- インターネットを介したCT画像データからの Rapid Prototyping Model の作成
- 鹿児島大学歯学部附属病院におけるチームアプローチによる口唇口蓋裂一貫治療の現況 : 第二口腔外科にて一次治療を行った症例の検討
- 鹿児島大学歯学部附属病院における口唇口蓋裂患者へのチームアプローチと一貫治療の現況
- 71.顎関節症患者に対するカウンセリング療法(第38回 日本心身医学会九州地方会 演題抄録)
- 咀嚼能力の発達と歯科矯正との関わり
- 上下顎第1小臼歯の歯冠部における黄色線と蛍光線条の出現状況に関する研究--テトラサイクリン系抗生物質の生産量との関連について
- 切歯骨骨切り術と上顎中切歯の torque control を行った両側性唇顎裂の 2 症例
- 矯正歯科専門医制度に関するアンケート調査 : 矯正患者および保護者に対する調査
- D特-6 歯周病における環境要因としての歯種, 歯面および歯列弓形態の影響
- 幼児における歯肉炎重症度の分極化について
- 咀嚼と歯槽骨骨塩量ならびに噛みしめと肘関節屈曲筋力に関する最近の知見
- 就業女性矯正治療モニター応募者の応募経緯に関するアンケート調査
- 鹿児島大学歯学部附属病院矯正科における口唇口蓋裂児の咬合管理の考え方
- 永久歯の歯胚回転を行った 4 症例の術後評価
- 混合歯列期の上顎前突症例に対する噛みしめ型アクチベーターの効果
- 矯正治療経験者の咬合と顔貌に対する評価とPAR indexならびに頭部X線規格写真分析による評価の比較
- 口唇口蓋裂患者の顔貌に対する満足度と心理社会機能
- 思春期性成長期にチンキャップを用いて矯正治療を行った骨格性反対咬合者の実態調査 : 側貌の変化と顔面骨格形態の関連について
- 咀嚼時の顎運動と下顎第一大臼歯部の咬合接触面積, 最大咬合力および歯槽骨骨塩量との関連 : 偏咀嚼者からの検討
- 鹿児島大学歯学部附属病院矯正科における口唇裂口蓋裂矯正患者の20年間の推移
- オクルーザルスプリントと肘関節屈曲筋群の等尺性筋力との関連
- 小下顎症を伴った顔面非対称の 1 例における下顎骨延長術と後戻り
- 思春期女子上顎前突の顔面骨格型とその成長変化に及ぼす噛みしめ型 FKO の影響
- 咀嚼能力と唾液の分泌量及び唾液のpHに関する研究
- 片側性唇顎口蓋裂症例における上顎歯列の形態と矯正治療の経過について
- B-44-13 : 50 集団検診における永久歯咬合期歯肉炎評価のための基準歯の選択
- 現代ケニアにおける風習による乳歯の抜歯(摘出)
- 西日本出土古人骨における不正咬合およびその要因〔英文〕
- 生体活性ガラスを用いた人工歯根の開発
- 片側性唇顎口蓋裂症例における上顎歯列弓の狭窄と拡大後の後戻りの経過
- 顎運動の面からの機能評価
- 顎関節症の治療 : 歯科矯正治療 :
- 矯正治療終了後の咬合と顔貌に対する患者の評価
- 「こどもの歯科」専科の先生方へ
- 口と顔にかかわる咀嚼と姿勢
- 矯正歯科とバイオメカニクスの接点
- 第16回日本顎関節学会総会・学術大会を終えて
- 咬合の機能と形態
- 口腔用2%セファランチン軟膏の調製とその臨床応用
- 義歯の必要性に影響する因子の統計学的検討
- 日本人古人骨にみられる歯科疾患像-5-江戸時代〔英文〕
- 食生活の変化と顎の退化(顔)
- B-45-14 : 10 沖縄県宮古地方における高齢者歯周疾患と全身状態の実態
- 日本人古人骨にみられる歯科疾患像-4-室町時代〔英文〕
- 発達期における歯科健康教育に関する考察
- 日本人古人骨にみられる歯科疾患像-2-後期縄文時代〔英文〕
- 日本人古人骨にみられる歯科疾患像-3-古墳時代〔英文〕
- 日本人古人骨にみられる歯科疾患像-1-鎌倉時代〔英文〕
- 日本人古人骨にみられる齲蝕像
- 人類における歯と顎骨の不調和
- 保健学から見た顎骨の縮小変化
- 新生児の哺乳パタ-ンの検討〔含 コメント〕
- 人類進化学の立場からみたそしゃく機能 (そしゃくと健康)
- 上下顎第一小臼歯の歯冠部における黄色線と螢光線条の出現状況に関する研究 : テトラサイクリン系抗生物質の生産量との関連について
- 乳臼歯の早期抜去が後継小臼歯の萌出時期に及ぼす影響
- 低濃度フッ化ソーダ液洗口による齲蝕減少効果について
- 学童における咬合面歯苔と齲蝕との相互関係
- 咬合面形態修正による齲蝕予防
- フッ化物歯面塗布法におけるフッ素の口腔残留量と随伴症状について
- 歯科用探針の先端形態についての研究
- 保育園児における乳歯齲蝕と食習慣および刷掃習慣との関係
- RussellのPeriodontal Indexの部分診査法についての研究
- 日本人古人骨にみられる齲蝕像
- 無歯科医地区学童を対象とした歯科保健計画
- 発達期における歯科健康教育に関する考察
- 1〜3歳児における刷掃習慣と齲蝕有病について
- 乳臼歯の早期喪失が永久歯列不正咬合の成立におよぼす影響について
- Study of Traumatic Tooth Breakdown in regard to Probing Pressure, Adhesive Force and Clinical and Histopathological Caries Diagnoses