パネルを用いた学習指導法の開発(I) : パネル製作による学習を中心に

概要

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学習者に主体的な活動を引き起こさせるためには,自らの力で,行動の目標を具体的にイメージできるように場の設定をする必要がある。学習者が,自らつくり出す活動の累積される過程の全体を通して,学習内容を獲得し,知識と能力・態度を身につけることができる方法の開発を試みた。ここでは,学習者が具体的な行動の内容や方法を,容易にイメージできるように,活動の目標として,「パネルの製作」を与え,彼らが自由に学習課題を選択し,グループごとに学習計画をたてて。パネル製作のなかに,目標の実現を努力させた。そして自由な活動と児童によるパネルの展示・発表・評価といった具体的操作を含むプロセスを通して,次のような問題を解決していこうと考えた。1)児童に主体的な活動を作り出させる。2)知識に至る方法とプロセスを身につけさせる。3)知識や方法・プロセスをまとめ,体系化する能力を身につけさせる。4)教えることによって学ばせる。5)学習の結果としての知識の修得・理解。筆者らは,以上に述べた観点から若干の授業実践を行ってきている。
1981-07-31