カード操作ツールKJエディタを用いた協調作業における指示操作に関する考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
複数のユーザが協調してカード操作を行えるネットワーク版カード操作ツールを用いた協調作業実験において,コミュニケーション手段の違いが作業にどのような影響を与えたかを考察する.実験は,同期対面型と同期分散型の二種類を行った.この二つをそれぞれ,声によるコミュニケーションとKJエディタ,文字によるコミュニケーションとKJエディタを併用した作業としてとらえ,特に,図を指示する操作の違いについて詳細に比較した.その結果,分散型より対面型のほうが,指示操作の回数が2.77倍多いことが分かった.また,対面型は指示しながら発話できるのに対し,分散型は指示しながら文字により発言するが根本的に困難という質的に大きな違いが観察された.また,カードのまわりをくるくると指したり,カードをつかむことによって指示を強調することが分散型で多く見られた.また,各指示操作ごとのポインタの移動量の分布を調べた結果,分散型で指し示す操作は,指示操作の終了を他人に伝えるために,ポインタを動かしたり,カードをつかむ操作を行っていることが分かった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-11-15
著者
-
河合 和久
豊橋技術科学大学知識情報工学系
-
大岩 元
慶應義塾大学環境情報学部
-
竹田 尚彦
愛知教育大学
-
河合 和久
豊橋技術科学大学
-
大見 嘉弘
豊橋技術科学大学知識情報工学系
-
竹田 尚彦
愛知教育大学総合科学課程情報科学選修
-
竹田 尚彦
愛知教育大学情報科学選修
-
大岩 元
慶應義塾大学
-
竹田 尚彦
愛知教育大学 情報教育講座
-
河合 和久
豊橋技術科学大学情報・知能工学系
関連論文
- 小学校におけるオルゴールと「ことだまon Squeak」を用いたプログラミング教育の試み
- 1-335 技術者教育プログラム用達成度点検・評価に関する支援システムの構築(口頭発表論文,(16)教育評価・自己点検・評価システム-II)
- 5ZC-2 携帯ゲームアプリケーション開発を支援するオブジェクト指向を用いたフレームワークの開発(エンタテインメントコンピューティング,学生セッション,コンピュータと人間社会)
- 2ZB-1 プログラミング教育への導入のための情報システム概念に基づくアンプラグドワークショップの実践と評価(プログラミング教育・ロボット・動画・仮想空間を用いた教育,学生セッション,コンピュータと人間社会)
- パネルディスカッション : 情報学の発展を目指して
- 1-336 JABEE認定教育プログラムの設計・運用・改善を支援するWebシステムの開発(口頭発表論文,(16)教育評価・自己点検・評価システム-II)
- 2ストローク入力のための仮名漢字変換
- 文構造の標準化によるKwicの拡張(構文解析・機械翻訳)
- シナリオの図解化によるユースケースモデリング(ソフトウェア工学)
- 日本語要求記述に基づくプロトタイプ作成支援ツールの開発
- 学生の履修計画を支援する Web アプリケーションシステムの開発
- シナリオと図解を利用するソフトウェアデザイン手法
- 状態機械を用いるフレームワーク記述言語FwMLの設計とMVCアプリケーションへの適用
- オブジェクト指向技術者養成のためのカリキュラム
- 非分かち書き日本語プログラミング言語のための字句解析
- 2X-6 日本人のための初心者向けプログラミング教育用言語の試作(プログラミング・言語教育,一般講演,コンピュータと人間社会)
- Javaヴァーチャルマシンをターゲットとした日本語オブジェクト指向言語の開発
- 学生から見た情報教育
- 6-214 JABEE認定教育プログラムにおけるICTを活用した学生支援環境の開発(オーガナイズドセッション「学生の学習活動」-II,口頭発表論文)
- 小中学校における情報教育向け電子教材開発環境の提案
- 高等学校教科「情報」向け電子教材の設計
- 5X-6 情報教育のための教育基本ソフトウェア・電子教材・教育支援プロジェクト
- 教員と学生の学びの創発を促すKEEP Toolkit日本語化の試み
- 5-332 技術者教育プログラム用達成度点検・評価に関する支援システム((16)教育評価・自己点検・評価システム-II,口頭発表論文)
- 情報教育の観点から見たメディア・リテラシーの必要性とその教育内容(教育)(次世代移動体通信システム)
- メディアリテラシー教育の論拠としての記号学
- 日常と社会から見た情報 : 「情報学」構築に向けた一試案
- MIDIによる打楽器の視覚表現の試み
- 文構造の標準化によるKwicの拡張(構文解析・機械翻訳)
- 情報教育に何が一番必要か
- ITは法隆寺か仁徳天皇陵か?(情報技術と教育)
- プロの能力差は2倍?(情報技術と教育)
- 日本人情報技術者のレベルは世界最低?(情報技術と教育)
- 日本語タッチタイプ・トレーニング・システム作成
- CE100パネル討論の報告
- 6A-3 実プログラミングとプロセス観察による短期技術者診断プログラムの試案(プログラミング教育と開発管理,一般セッション,ソフトウェア科学・工学)
- メーリングリストを用いた情報基礎教育
- 2000-CE-56-8 情報教育を支援するネットワーク利用教育支援環境の提案
- 小・中・高等学校における情報教育支援体制確立の試み
- 7 大学での情報入試(変わりつつある情報教育)
- 産学協同のProject-based Learningによるソフトウエア技術者教育の試みと成果(情報技術者教育,情報教育〜理念・理論・実践〜)
- BLOGツールを用いた授業教材公開システムの開発
- AUEoI : 教員養成系大学における授業公開サーバ構築の試み
- 協調作業支援機能を持ったカード操作ツールKJエディタの評価実験 (特集 : 「発想支援システム」)
- カード操作ツールKJエディタを用いた協調作業実験
- HCP チャートエディタPAN/HCP
- モデリング言語による社会シミュレーション構築環境(セッション2)
- アルゴリズム構築能力育成の導入教育:実作業による概念理解に基づくアルゴリズム構築体験とその効果
- 産学協同のPBLにおける顧客と開発者の協創環境の構築と人材育成効果(情報システムの教育,社会的課題に挑む情報システム)
- 日本語プログラミングを用いた論理思考とプログラミングの教育
- 2411 企業人による学生プロジェクトのマネジメント経験とPMの育成(一般セッション)
- 産学協同によるプロジェクトマネージャ育成システムの提案と実証実験(情報システムの開発と運用,情報社会の基礎を築く情報システム)
- 産学が共に学ぶ情報システム構築PBL(Project-Based Learning)の試み(若手の会,PBL(Project-Based Learning))
- Project-Based Learningを支援するコース管理システム
- ToonTalk を利用したプログラミング教育環境の構築と実践
- コンピュータサマースクールの試み
- プログラミング入門教育におけるモデルによるプログラムの状態表現
- Squeakを利用した"ものづくり"プロジェクトによる[生きる力]の育成
- インターネット上の情報を利用できるカード操作ツール PAN-WWW
- コンピュータと教育の今までとこれから
- 自分で考える教育とは : 情報システム技術者のために(学校での「自分で考えさせる教育」をみんなで考えよう)
- 次代を担う真のIT技術者を育成する仕組みをつくる!--慶応義塾大学SFC研究所教授 大岩元氏の流儀 (特集 彼らの流儀--初中等からのIT人材育成に取り組むプロフェッショナル)
- テスト問題を改善するための協調作業を支援する環境構築(情報教育の成果と課題)
- 情報教育学の確立に向けて
- Computer Science教育と情報教育(セッション2:情報教育基礎,情報(処理)教育カリキュラム)
- Computer Science 教育と情報教育(教育とコミュニケーション技術・システム/一般)
- 2000-CE-56-3 高等学校「情報」授業における電子教材の活用法
- 21世紀の情報教育とプログラミング
- 21世紀の情報教育(「情報技術の新時代に向けて」)
- プレゼンテーション演習における学生間相互評価の分析
- 教員養成大学における情報リテラシ教育の実施
- 手書きのインターフェイスによるコンピュータ上でのプログラム採点
- プログラミングの個別指導のための演習問題サーバ
- RPGによりコミュニケーション能力を高める英会話CAL
- 結果の保証できる教育システムの条件
- 状況に埋め込まれた細粒度マイクロコンピュータ設計教育
- マルチメディア情報向けカード操作ツール
- カード操作ツールKJエディタを用いた協調作業における指示操作に関する考察
- OOA支援ツールPAN/OOAの実現と評価
- カード操作ツールKJエディタのログ情報解析ツールの作成
- マルチメディア情報向けカード操作ツール
- 職業教育におけるオブジェクト指向開発の取り組み
- 高大連携による高等学校情報Aのカリキュラム開発
- Prologプログラミング教育のための知的CAIシステムの開発
- 特集「グループウェア」の編集にあたって
- 日本におけるコンピュータ科学
- 「情報A」における学習指導要領と教科書の対応の比較
- 情報リテラシー教育後のノートPCの活用度に関する考察
- プログラミング教育における演習問題サーバの開発
- 21世紀の情報教育とプログラミング
- 高等教育における情報教育
- 21世紀の日本の教育(インタラクティブ・エッセイ)
- 大リーグを目指す大学院生 : 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士二年 加藤貴昭君
- 慶応大学湘南藤沢キャンパスにおけるマルチメディアの活用(マルチメディアと高等教育)
- 情報教育におけるプログラミングの位置づけ
- 技術者のためのコンピュータ・リテラシー (
- 創造作業のコンピュータ支援と日本語入力
- 英文タッチタイピング練習プログラムにおける誤り検出アルゴリズム
- プログラム開発体験に基づくソフトウェア技術者育成カリキュラム
- プログラミング授業の導入としての「お絵かきプログラム開発演習」