ビール大麦の過湿条件下での根の障害および分布
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概要
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ビール大麦の耐湿性が弱い原因を明らかにするために,小麦を比較に用いて,過湿条件下での根の褐変,枯死状況や分布等について検討した。1.各品種とも草丈比の低下および葉枯程度の増加とともに,根の褐変が進み,根の健全性の判定に用いた白色根率はビール大麦の成城17号とふじ二条IIでは2月中下旬から,小麦のアサカゼコムギは3月中旬から急激に低下した。2.節間伸長期にあたる3月中旬頃は白色根率の品種間差異および大麦,小麦間差が明らかで,白色根率はぶじ二条IIが最も小さく,ついで成城17号,アサカゼコムギの順であった。3.ビール大麦はアサカゼコムギより根重および根重率が小さく,六条大麦のミノリムギよりも深層の根の割合が少ない傾向が認められた。4.以上の結果から,ビール大麦は小麦より耐激性が弱いことが確認された。
- 1989-12-25
著者
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