属間交雑(オオムギ×トウモロコシおよびオオムギ×イタリアンライグラス)によるオオムギ半数体の作出
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
トウモロコシおよびイタリアンライグラスの花粉を利用した属間交雑を行い,オオムギ半数体を作出した。2種類の属間交雑とも,授粉直後に2,4-Dを穂首節間に注入することによって,半数体を作出することができた。また,トウモロコシとの交雑において75ppmの2,4-Dは幼胚着生率および半数体作出卒を高めるために最も効率的であった。二条オオムギ14品種とトウモロコシとの交雑における幼胚渚生率および半数体作出率はそれぞれ0.0〜19.6%,0.0〜6.9%であった。二条オオムギ3品種とイタりアシライグラスとの交雑では0.0〜16.7%および0.0〜10.4%であった。いずれの交雑においても筑系7565が最も高い半数体作出率を示した。以上のように,2種類の属間交雑によってオオムギ半数体が得られることが明らかとなった。今後,属間交雑と半数体作出によく使用されているH.bulbosumによる方法を適宜使い分けることによって,半数体育種の適用範囲を拡大し,効率をさらに高めることが可能と考えられる。
- 日本育種学会の論文
- 1991-03-01
著者
関連論文
- バルボッサム法を利用した半数体育種法によるビール大麦新品種ほうしゅんの育成
- 1998年における北部九州の麦類不作の要因解析とその技術対策
- 福岡県における焼酎用二条オオムギ新品種はるしずくの収量性と加工適性
- ビール大麦の有用遺伝子の遺伝解析のための半数体倍加系統の作出
- 早播・遮光処理によるビール大麦側面裂皮粒の発生評価と耐性系統の選抜
- パキスタン大麦遺伝資源から得られた優性の縞萎縮病抵抗性遺伝子について
- ビール大麦における側面裂皮粒発生に関するQTL解析
- ビール大麦系統「九州二条16号」の早播適応性について
- ビール大麦品種「ほうしゅん」および「ミハルゴールド」のコンバインによる収穫法
- ビール大麦登熟後期の散水処理による凸腹粒耐性検定法
- 秋播性程度の高いビール大麦系統の特性
- ビール大麦登熟後期の散水処理による凸腹粒耐性検定法
- ビールオオムギにおける側面裂皮粒と凸腹粒の発生機作の解明
- 暖地麦類の赤かび病抵抗性およびマイコトキシン産生抑制型遺伝資源の探索
- 焼酎用二条大麦新品種'はるしずく'の育成
- ビール大麦新品種'しゅんれい'の育成
- ビール大麦品種における葉の白斑の遺伝様式
- 1999年における北部九州産麦類の多収要因の解析
- ビール大麦における凸腹粒発生の気象要因と発生時期
- ビール大麦新品種'ほうしゅん'の高品質安定栽培法
- ビール大麦新品種'ほうしゅん'の育成
- ビール大麦の収量および外観品質における品種×年次交互作用
- 日本のビール大麦種子貯蔵蛋白質ホルデインの遺伝子型と麦芽品質との関係
- ビール大麦に発生する葉の黄化症状とすす症状が農業形質に及ぼす影響
- ビ-ル大麦新品種"ミハルゴ-ルド"の高品質安定栽培法
- ビール大麦の生育中期における葉の黄化症状とすす症状の遺伝様式
- ビール大麦新品種「ミハルゴールド」の生育特性と安定栽培法
- 大麦雄性不稔細胞質の日本の環境下における稔性回復程度および細胞質がビール品質に与える影響に基づいた評価(Plant Prod. Sci. VOL5, NO3 和文要旨)
- ソルガム花粉を用いた属間交雑による小麦半数体の作出
- 二条オオムギ品種における近縁係数と分子マーカーから推定した遺伝的距離との関係(品種・遺伝資源)
- ラーメン用小麦新品種「ちくしW2号」の育成
- ビール大麦における剥皮粒発生程度の簡易検定法
- チュニジアオオムギ遺伝資源の農業形質
- 国内二条オオムギのDNAマーカーによる品種識別(品種・遺伝資源)
- モロッコで収集した半数体作出能力の高いHordeum bulbosum
- Bulbosum法により得られたビールオオムギの半数体倍加系統の農業形質と麦芽品質
- Hordeum vulgare × H. bulbosumにおいて H. bulbosum花粉管の伸長と染色体消失が胚形成に及ぼす影響
- ビール大麦における土壌の過湿条件が穎の大きさおよび側面裂皮粒の発生に及ぼす影響
- 日本の二条オオムギ品種と野生オオムギHordeum bulbosum L.との交雑能力の品種間差異
- ビ-ル大麦新品種"ミハルゴ-ルド"の育成
- 属間交雑(オオムギ×トウモロコシおよびオオムギ×イタリアンライグラス)によるオオムギ半数体の作出
- コムギ トウモロコシの交雑においてコムギ及びトウモロコシの遺伝子型が半数性コムギ胚の形成に及ぼす影響〔英文〕
- パキスタン国における麦類遺伝資源の共同調査と収集,1996
- ビ-ル大麦品種「あまぎ2条」の収穫適期について
- ビール用オオムギの最近の研究動向 (特別企画 ムギ総合特集--育種、栽培生理、品質制御、病害・雑草対策)
- モロッコにおいて収集した大麦の農業形質
- 145 トウモロコシ胚の発育 : (2) 受粉後の葉数の分化
- 香り米の特性に関する研究 : 第10報 高たんぱく性品種育成の試み (2)
- 110 香り米の特性に関する研究 : 第13報 香り米ブリムフル×日本晴の雑種第4,5世代におけるタンパク質およびアミノ酸含量について
- 福岡県のオオムギ縞萎縮病発生地におけるビール大麦品種「ニシノゴールド」と「あまぎ二条」の比較
- ビールオオムギにおける耐湿性選抜の指標形質
- ビール大麦の耐湿性交配母本の選定
- 半数体利用によるビール大麦の育種方法 : 1.効率的な半数体の作出法
- 大麦の耐湿性に関する研究-4-主要な2条大麦品種の耐湿性
- 節間伸長期におけるビールオオムギの耐湿性
- オオムギの耐湿性の品種間差異に関する研究-3-登熟期における耐湿性の検定方法及び品種間差異
- コムギの穂数及び穂の諸形質に及ぼす時期別遮光処理の影響
- コムギ品質におよぼす土壌と窒素, リン酸施肥の影響
- 異なる土壌におけるコムギの生育と収量 : 第3報 節位別分げつの出現, 有効化, 収量に対する寄与度におよぼす窒素とリン酸の増肥効果
- 異なる土壌におけるコムギの生育と収量 : 第2報 節位別分げつの出現, 有効化および収量に対する寄与について
- 異なる土壌におけるコムギの生育と収量 : 第1報 同一施肥水準におけるコムギの生育・収量とその品種間差異
- 19 コムギ品質に及ぼす土壌、施肥の影響
- 18 火山灰土壌において播種深度が小麦の収量に及ぼす影響
- 31 遮光処理がコムギの茎別収量構成要素に与える影響
- 日本コムギ実用品種における一代雑種の収量性並びに収量構成要素
- 71 異なる土壌におけるコムギ品種の収量特性
- 23 麦類の分げつ体系からみた収量成立要因 : 5 異なる土壌における小麦の生育と茎別収量
- ビール大麦における側面裂皮粒の発生及ぼす環境条件の影響
- ビールオオムギの耐湿性の遺伝率
- 栽培大麦とHordem bubosum花粉の人工発芽
- ビール大麦の過湿条件下での根の障害および分布
- トウモロコシとの交雑によるコムギdihaploid系統の作出法
- F_1ビール大麦での近交係数と子実外観品質との関係
- オオムギ縞萎縮病抵抗性遺伝子rym7tと連鎖するDNAマーカーの選定
- 皮性二条オオムギにおける退色粒の発生要因と評価法
- ビール大麦における穀皮生育と側面裂皮粒の発生との関係
- オオムギ半数体倍加系統の大量作出法と半数体におけるうどんこ病抵抗性の選抜
- ラーメン用小麦新品種「ちくしW2号」の育成
- 日本初のラーメン用コムギ品種「ちくしW2号」の開発と高品質生産技術の確立