水稲新品種ちくし6号の育成経過

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概要

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水稲新品種ちくし6号の育成経過の概要は以下のとおりである。1.福岡県内の極早生,良食味品種コシヒカリの耐倒伏性,キヌヒカリとミネアサヒの穂発芽性を改良することを主な育種目標として,キヌヒカリを母とし,コシヒカリを父として交配を行った。2.交配からF_5までは温室,沖縄県石垣市および福岡県農業総合試験場内の圃場を有効に利用して,世代促進を行った。3.その中で,多数の穂系統を養成し,短稈を主とした立毛選抜を行った。その収穫物は穂発芽性とアミロース含有率を検定し,穂発芽性難で,アミロース含有率の少ない系統を選抜した。4.さらに,収量性,品質,食味評価は地域適応性を加えた試験結果から選抜を行い,短期間に極早生,穂発芽性難,耐倒伏性やや強で,良食味のちくし6号を育成した。
日本作物学会の論文
1994-03-11

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